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父娘で取り組む新旧おいしい米作り

9月は台風の季節。2016年は特に発生回数が多い気がする。いなほ総合農園を訪れた日は、折しも大雨警報が出ていて、空は薄暗く雨が降ったりやんだりしていた。あらかじめ決まっていた訪問日がわざわざそういう日になったのも何かのご縁と思い、止まるかもしれない電車を乗り継いで栃木県塩谷郡までやってきた。見わたす限り田園風景。まだ青い稲穂もあれば、刈り取ってしまった後の田んぼもある。明日収穫という田んぼの稲が軒並み倒れて水浸しになっていた箇所もたくさんあった。前日の夜、大雨が降ったのだそうだ。山には霧がかかっている。熱帯低気圧が近づく雨上がりの山間部は、土と田舎の空気の匂いがわかりやすく、気持ちをリフレッシュさせてくれる。ここは東京からわずか1時間半北に位置する水田地帯だ。日本の田園風景を見たい人には都合のいい場所なのだ。